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Intelligent Technology's Technical Blog

株式会社インテリジェントテクノロジーの技術情報ブログです。

JavaScriptでAndroidアプリを開発する「DroidScript」

こんにちは、石尾です。

JavaScriptによるアプリ開発ならMonaca、Titanium、Herlockなど多数ありますが、DroidScriptは、Androidアプリであり、DroidScriptアプリ上で動作するアプリを開発します。
Google Playで公開されています。
DroidScript - JavaScript IDE - Google Play の Android アプリ

f:id:IntelligentTechnology:20141023100711p:plain
※以前は、AndroidScriptと呼ばれていました。
※記事執筆時点のバージョンは、1.12beta版。
※Pluginをアプリ内購入すると、Androidアプリとしてビルド出来るみたいです。
以下は、DroidScript内でPluginを購入する画面です。今回は、試してません。
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何だ、DroidScriptアプリ上でのアプリ開発か!実際のアプリ開発となると、有料か!!と思いましたが、WEBブラウザベースの開発方式が便利であり、また提供されているAPIやサンプルが充実していました。ちょっと紹介します。

※今回、Android環境は、Androidエミュレータ「Andy」で試しています。

DroidScriptの基本操作

アプリ起動

DroidScriptを起動すると、次のような画面が表示されます。初期状態で「Hello World」アプリが設定されています。
f:id:IntelligentTechnology:20141023105452p:plain:w500
アイコン「Hello World」をタップすると、アプリが起動します。基本的なアプリ起動と同じです。このアプリは、「Press Me」ボタンをタップすると「Hello World!」とトーストが表示する簡単なアプリです。
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DroidScript上のアイコン「Hello World」をロングタップ(長押し)すると、メニューが表示されます。
f:id:IntelligentTechnology:20141023113747p:plain:w200
「Create Shortcut」メニューをタップすると、Androidのホーム画面上にショートカットアイコンが作成され、そのショートカットからアプリ起動が可能になります。※ただし、DroidScriptアプリ内の「Hello World」を起動するショートカットであるため、Androidタスク上はDroidScriptプロセスとなります。

WEBブラウザからアプリ操作

DroidScript画面上部の「↑」ボタンをタップすると、
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次のようなダイアログが表示され、WEBブラウザからDroidScriptにアクセスできるようになります。
f:id:IntelligentTechnology:20141023115336p:plain:w300
※Andyの場合、PCからアクセスするIPアドレスは、Andyメニューより「TermShell」を起動して「ifconfig eth0」コマンドで取得します。

shell@android:/ $ ifconfig eth0
ifconfig eth0
eth0: ip 192.168.56.100 mask 255.255.255.0 flags [up broadcast running multicast]

PCのWEBブラウザから「http://xx.xx.xx.xx:8088」にアクセスすると、次のような画面が表示されます。
f:id:IntelligentTechnology:20141023120114p:plain
Hello World」アイコンをクリックすると、編集画面が表示されます。
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各ボタンは、マウスオーバーすると、ポップアップが表示されるため、とくに説明は不要かと思います。
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「Run」ボタンをクリックすると、「Hello World」アプリが起動します。PCからリモート起動が可能ができます。

DroidScriptのアプリ開発

もちろんAndroid上のDroidScriptでアプリ開発もできますが、ここではWEBブラウザによるアプリ開発を試します。

WEBブラウザからアプリ開発

Sample「HTML Server」を元にアプリを新規作成してみます。
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ホームタブの「New App...」アイコンをクリックすると、次のようなダイアログが表示されます。
f:id:IntelligentTechnology:20141023132452p:plain:w400
アプリ名「SampleHTMLServer」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。
次のように「SampleHTMLServer.js」の編集画面が表示されます。
※ヘッダ部分(ボタンなど)が表示されない場合、ブラウザでページ再読込すれば表示されます。
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右画面の「Sample」タブをクリックし、
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「HTML Server」メニューをクリックすると、サンプルコードが表示されます。
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このコードをコピーし、左側「SampleHTMLServer.js」に貼り付けます。
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「Save」ボタンをクリックし、保存します。
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「Run」ボタンをクリックし、アプリ起動するとAndroid上に次のような画面が表示されます。
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PCのWEBブラウザから「http://xx.xx.xx.xx:8080」にアクセスすると、次のような画面が表示されます。
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このトップページは、Android上の「/sdcard/AndroidScript/index.html」となります。Image項目のファイル選択を行い、「Submit」ボタンをクリックすると「/sdcard/AndroidScript/Img」にファイルがアップロードされます。Sound項目は「/sdcard/AndroidScript/Snd」にファイルがアップロードされます。
※アップロードするファイルは画像や音声ファイルに限定されていないため、PDFファイルなどもアップロード可能です。
以下は、サンプルコードの抜粋です。

・・・
	serv = app.CreateWebServer( 8080, "Upload,ListDir" );
	serv.SetFolder( "/sdcard/AndroidScript" );
	serv.AddServlet( "/control", OnServlet );
	serv.Start();
}

//Handle servlet requests.
function OnServlet( request, info )
{
	serv.SetResponse( "Got it!" );
	app.ShowPopup(  info.remoteAddress + " says: " + request.msg );
}

CreateWebServer()関数で、WEBサーバのポートと機能を指定。またSetFolder()関数で、ルートディレクトリ指定。AddServlet()関数で、Servletパスとその処理関数を指定。簡単な実装でWEBサーバ機能が実現できます。※ただし、コメントは少なく、upload以外にどんな機能があるか?などドキュメントはありません。

アプリ配布

アプリディレクトリ「/sdcard/AndroidScript」は次のような構成になっています。

├─Hello World
│  │  Hello World.js
│  └─Img
│          Hello World.png
└─SampleHTMLServer
        SampleHTMLServer.js

アプリ名のディレクトリ配下に、アプリ名.jsを配置する形式です。
アプリ配布を行いたい場合、
・上記のようにWEBブラウザから新規アプリ作成する
・このアプリディレクトリ構成で配布する
または、アプリのショートカットを作成したようにAndroid上のDroidScript画面で配布したいアプリをロングタップし、
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「Share via Email」メニューをタップすると、次のようなダイアログが表示されます。
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アプリ名.spkファイルを作成し配布できます。spkファイルは、apkファイルのようなアーカイブファイルです。「ES保存」をタップするとspkファイルをESで設定した場所に保存できます。「Gmail」を選択するとspkファイルを添付ファイルとして送信できます。
※ESは、Androidアプリ「ESファイルエクスプローラ」です。
※ここでの選択肢は、Android端末にインストールしたファイル操作アプリやメーラーが表示されるかと思います。

感想

ここではHTMLServerサンプルの紹介だけでしたが、カメラやメール、Bluetooth接続のサンプルもあります。
iOSアプリと同時開発のような本格的なアプリ開発への利用でなく、作業支援ツールのような個別機能だけのアプリ開発に利用できるかと思いました。
また、現在、無料ベータ版として利用できますが、機能が充実しており有料版になってもおかしくないかと感じています。