こんにちは。中山です。
先日の12月12日(土)、香川県高松市の e-とぴあ・かがわで開催された、「Android Studio 開発講座」を受講してまいりました。
講師は『Android Studio ではじめる簡単 Android アプリ開発』の著者である有山圭二さん。Android Studio については、私自身はもう使い慣れてきたかな、とは思っていたのですが、実はまだまだ便利な機能や、開発が楽になる使い方がたくさんあったのでした。
講義の中では、主に Android Studio の便利な機能について、実際に操作しながらいろいろと紹介してもらえました。
その中のいくつかを今回紹介してみたいと思います。
なお今回は、Android Stidio のバージョン 1.5 で動作の確認を行っています。
修正候補表示機能の威力
例えば、ビルドエラーが発生した場合に、
- option + return (Mac の場合)
- alt + return (Windows の場合)
で以下のように修正候補が表示される、というのは、実は私も知っていました。
しかし、この修正候補表示機能は、思っていたよりも強力だったのです。
例えば、TextView の setText メソッドの引数に、文字列をベタ書きしてしまっていたとします。
そんな場合でも、その文字列にカーソルを合わせて「option + return(Windows の場合は alt + return)」すると、
なんと、「res/strings.xml」への文字列の登録を案内してくれます。そのまま「Extract string resource」を選択して指示に従っていくと、
「res/strings.xml」に、自動的に文字列定義が追加されました。元のソースコードの方も、
このとおり、定義のほうを参照するように自動で変更されました。
変数をフィールドに変更
メソッド内の変数を、クラスのインスタンスフィールドに変更したいとき、
その変数にカーソルを合わせて、
- command + option + F (Mac の場合)
- control + alt + F (Windows の場合)
を押します。すると以下のように、自動的にインスタンスフィールドに変更されます。
処理をメソッドに切り出す
メソッド内に定義しているひとかたまりの処理を、メソッドとして切り出したい場合、その処理の部分を選択した状態で、
- command + option + M (Mac の場合)
- control + alt + M (Windows の場合)
を押します。
このようなコードが、
自動的に、このように変わります。
まとめ
Android Studio には、このような便利な機能が備わっていたにもかかわらず、私はどれも使いこなせていませんでした。
「option + return」の修正候補表示の機能は、確かに少しは使っていたのですが、実はもっと活躍できる場面がいろいろありそうです。
またリソースの自動生成機能、フィールド・メソッドの変換機能も強力なので、これも使わない手はないなと思いました。
ここで紹介した以外にも Android Studio が備えている便利な機能はまだまだありそうです。(講師の有山さんのスライドでも、いろいろなテクニックが紹介されています。)
開発効率の向上にも直結する部分だと思いますので、今後は積極的にいろいろ試してみたいと思っています。
なお今回の講座は、四国の香川県という、主にうどんしかない場所で、かつ有料のイベントであったにもかかわらず、ほぼ満員の状態でした。
もちろん私も当日のお昼はうどんだったわけですが、香川県といえども、うどんばっかりに意識を集中しすぎているというわけでもなく、Android開発にも十分関心を持っていますよ、ということも感じることができた催しでした。